2011年03月02日

花粉症

いよいよ花粉症の季節がやってきましたね。

立春をすぎると、早い人では花粉症が始まります。ちなみに院長は、花粉症のセンサーのように早く反応するので、とてもよくわかりまするんるん

この時期の花粉症は、冷えのことが多いので、体質にあった温める漢方を処方します。小青龍湯はとっても有名ですね。それ以外の漢方もよく使います。

もう少し暖かくなると、鼻づまりの症状が多くなります。そうなると、小青龍湯は効かなくなります。鼻づまりは、熱の症状なので、熱とり漢方になります。

つまり、鼻水が出るのと、鼻がつまるのでは、全く反対の漢方になりますひらめき

テレビのCMなどでは、花粉症といえば小青龍湯と宣伝されていますが、ちゃんと使い分けをしないと効かないので注意してくださいね晴れ
posted by Yasuko at 08:08| Comment(0) | 漢方

2011年02月24日

誤嚥性肺炎や痰の多いこじれた咳に

高齢になると自分の唾液でも、誤嚥してしょっちゅう熱が出る方が多くなります。そのたびに抗生剤を投与すると、有効な抗生剤がなくなり、悪名高いMRSAの出番の可能性がでてきます雨

そこで、清肺湯を飲むと、発熱の頻度がぐっと減りますパンチ状態にあわせて、漢方の抗生剤である黄連解毒湯を飲むとさらに調子いいですぴかぴか(新しい)誤嚥性肺炎によく半夏厚朴湯といわれいるのですが、それはもっと状態のいい方への適応で、寝たきりや胃瘻の方には、清肺湯のほうが効くように思います。

もちろん、普通の方のこじれた黄色い痰が多く出る咳の方にも、ばっちり効きますひらめきどこに行っても止まらなかった慢性の咳の方がとまったこともあります。抗生剤の使用を減らすことができる、ありがたい漢方です。

漢方の使用は、医療費削減に貢献してますねーわーい(嬉しい顔)
posted by Yasuko at 07:58| Comment(0) | 漢方

2011年02月14日

漢方界大御所 二宮文乃先生にお会いして

漢方を勉強している方なら誰でも知っている、漢方界大御所の皮膚科の二宮文乃先生にお会いしましたひらめき

2年前の東洋医学会総会のランチョンセミナーで先生の講演を聞いて以来、あこがれの先生です。今回、勉強会に先生が来られるというのを聞き、先生の著書を持参し、アイドルにサインをもらうかのように先生にサインをしていただき、大感激です黒ハート
「人生これから黄金期」というお言葉もいただきました。

年齢のことをいうのは失礼ですが、とても80才過ぎには見えない美貌と頭脳です。女優の池内純子似で、背筋もピンと伸び、討論でも理論がとおっていて、普通の方なら撃沈しそうです。

老人ホームの嘱託医をしている私からみると、信じられないくらいのスーパーウーマンです。この歴然とした差はどこから?といった疑問は私のアンチエイジングの探究の課題です。私も元気で、きれいなおばあちゃんにないりたいですかわいい
posted by Yasuko at 01:19| Comment(0) | 漢方

2011年01月31日

漢方勉強会

週末に私の漢方の師匠である、東洋病院の清水寛先生をお迎えしての高松での漢方勉強会がありました。

漢方の診察では、おなかの所見で処方が決まるのですが、清水先生の診断をきいているだけで、とても勉強になりました。普段の診察で、
もっとちゃんとみなくちゃと気持ちが引き締まる思いです。すごい先生だとはわかってはいるつもりだったけど、本当すごいんだなとぴかぴか(新しい)
今年の東洋医学会総会で、「心不全における真武湯の有効性」について、清水先生の指導のもと口演発表をする予定です。
改めて先生、よろしくお願いします。

今年は総会が札幌なので、毎回各地の学会に行っても、会場で講演を聴いていることのほうが多く、ほとんど観光ができないのですが、
札幌の街の空気とおいしいものを食べるのを楽しみにしていますかわいい
posted by Yasuko at 08:24| Comment(0) | 漢方

2011年01月24日

インフルエンザの予防(医療用漢方エキス剤編)

いよいよインフルエンザが迫ってきましたね病院 外来でもインフルエンザの方が増えてきました。
テレビで言われているように、例年より大人に多いようです。

医療用漢方エキス剤は、医療機関で処方される保険がとおった薬です。今でも時折、漢方は高いと思われている方がいらっしゃるので、安心して漢方を試してみてね黒ハート

インフルエンザの予防によく使うのは、有名な補中益気湯です。外来では、元気が出る漢方と説明しています。消化機能を高めて、体表の気を充実させて、免疫を高めてくれます。とってもすごい漢方です。冷え性の方には、温める漢方を併用します。

漢方は西洋薬と併用ができます。インフルエンザ症状の軽減、インフルエンザ後のしつこい咳にも効きます。

3年前に私自身がインフルエンザに罹り、漢方を飲み実証済みですわーい(嬉しい顔)
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2011年01月21日

インフルエンザの予防(漢方煎じ編)

寒さも厳しくなり、インフルエンザがじわりじわりとはやってきてますね雪

昨年の新型インフルエンザの混乱の対応として、当クリニックでは、スタッフにも板藍根(ばんらんこん)と金銀花の煎じ茶を飲んでもらっています。
今年もさっそく煎じ茶を飲み始めました。どちらも清熱解毒作用の生薬ですが、板藍根はSARSが中国ではやったときに推奨された薬物です。
板藍根は、焼きトウモロコシのような味でのみやすいですが、金銀花は少し苦みがあるので、レシピからどんどん減量していきましたが・・・。
家族で予防というなら、20分ほどの煎じが面倒でなければ経済的かなと思いますパンチ

予防については、薬だけでなく、きちんと睡眠をとる、栄養価の高い食事、体を冷やさないといったことはもっと大切と外来では説明していますが、私自身耳が痛い話です。きちんと寝なくちゃと言い聞かせる次第ですモバQ
posted by Yasuko at 14:38| Comment(1) | 漢方