2011年10月07日

香川県医学会 特別講演木下優子先生

10月16日(日)東かがわ交流プラザにて、香川県医学会があり、木下優子先生が「緩和ケアと漢方」の特別講演をされます晴れ

木下優子先生との出会いは、先生が講師をされていた女性医師のためのセミナーです。
先生のとってもわかりやすくて、面白い講演内容だけでなく、人をひきつけるパワーと魅力にひかれて先生の病院に
研修をお願いしたのがきっかけです。
それからしばらくの間、日本大学医学部附属板橋病院へ研修に行っていました。

先生はまだお若いですが、日本大学医学部附属病院内科学系統合和漢医薬学分野医局長、緩和ケアのトップです。
先生自身がとってもパワーがあるので、外来で先生とお話をするだけで元気をもらっている患者様が多いではないかと感じました。
私も、外来で患者様が元気になれるように努めなければと目標にしていますモバQ

(先生とは年齢がとても近いので、プライベートでは大切な友人です。)

また、先生の講演はとっても人気で、ひっぱりだこの先生です。
漢方をあまり知らない方にもわかるように、簡単に、しかも楽しくお話をしてくださいます。
今回、先生の講演を拝聴できるまたとない機会です。

御都合があうようでしたら、是非ご来場くださいかわいい

場所:東かがわ交流プラザ
講演時間:13時40分〜15時5分
香川県医師会員無料 非会員1000円
  
posted by Yasuko at 22:42| Comment(0) | 漢方

2011年09月16日

痛みに使われる芍薬甘草湯に注意!

漢方の痛みどめで有名なのは、「芍薬甘草湯」ですexclamation
腰痛、腹痛、こむらがえり、月経痛・・・様々な痛みに内科だけでなく、整形外科でも最近よく使われています

芍薬甘草湯は、芍薬と甘草の2種類の生薬のみの構成なので、とってもシャープな効き目があります。
(漢方薬は、構成生薬が少ないほどシャープな効果があります)

問題なのは、甘草が1日量で6gと漢方薬のなかでも、とっても多いことです。
大量の甘草により、むくみ、血圧上昇、体重増加、低カリウム血症をひきおこすことがありますひらめき

私は外来では、きちんと診察をして腹症を確認し、常用量の3分の一から半分量で処方しています。
さらに、患者様に芍薬甘草湯をお出しする際には、むくんできたり、血圧があがるようなら、すぐにやめてくださいと
口をすっぱくして、注意を促しています。

腹症を確認せずに、常用量を処方すると副作用の危険がかなり高いですがく〜(落胆した顔)

もし、芍薬甘草湯を処方されている場合は、副作用に注意して、さらに飲みすぎることがないようにしてくださいねかわいい
posted by Yasuko at 16:59| Comment(0) | 漢方

2011年07月06日

夏バテ漢方

熱中症がテレビでもいわれるようになりましたね晴れ

睡眠をきちんととる、タンパク質をしっかりとる、クーラーをいれるといった生活習慣に気をつけることは大前提ですが、漢方に夏バテ予防と治療にピッタリのものがあります。
「清署益気湯」(せいしょえっきとう)ですぴかぴか(新しい)  消化機能を高め、汗を抑え、熱をとり、潤す作用があります。(とっても理にかなってます!)

高齢者は暑さに対して鈍感で知らない間に熱中症になることが多いので、この時期から予防的に飲んでいると有効です。
炎天下で外で仕事をされいる方、暑い仕事環境の方など汗を多くかく方は、夏の疲労度が違ってきます。

夏バテを気にされている方は飲んでみてね。

毎年草むしりをがんばり過ぎて体調を崩される方を多くみかけます。草むしりもほどほどにexclamation

posted by Yasuko at 08:47| Comment(1) | 漢方

2011年06月29日

血栓にミミズパワー!

とってもうれしいことがありましたわーい(嬉しい顔)

心筋梗塞で、ステントをいれていたおじい様の話です。
病院で全身動脈硬化と言われ、全身にステントをいれることはできないと・・・。血が固まりにくくなるお薬をのんでいましたが、消化管出血を起こし入院したこともあり、受診されていました。

漢方やビタミンの他に、出来てしまった血栓そのものを溶かす作用のあるミミズのサプリメントを処方していました。
御本人がミミズのサプリメントで調子がいいということで、1年あまりずっと飲まれていました。(いつの間にか、西洋薬の血を固まりにくくする薬を自己中止されいました)受診のたびに、顔色もよくなり肌つやがよくなっていましたぴかぴか(新しい)

最近病院で頸動脈エコーをする機会があったそうです。なんと頸動脈の狭窄が75%だったものが、正常になっていたそうです。
(病院では、不思議がられたそうです)頸動脈が正常になっているのなら、全身の血管状態もよくなっているはず。きっと心臓のステントの再狭窄の起こりにくいと思います。

効くとは思っていたけど、そこまでとは・・・恐るべしミミズパワーですね晴れ

漢方でのミミズは、ミミズの皮を解熱目的に使用するのですが、サプリメントはミミズそのものです。(ミミズが粉末状になり、がカプセルに入っているのでミミズの形はないです)
もちろんその辺にいるミミズではなく、専用工場できれいな土壌で育てられたミミズなので安心です。

ミミズパワーは、ミミズが死んでも自然融解してしまうことから、研究されました。
その結果、できた血栓を溶かす作用があることがわかったそうです。
ちなみに西洋薬は、出来てしまった血栓をと溶かす作用はなく、血栓をできにくくする作用しかありません。

心筋梗塞や脳梗塞の方にミミズは強い味方ですね。
私は、外来で肩こりのひどい方にも使っています。

ミミズは血流改善作用にもっと注目したいですねかわいい
posted by Yasuko at 08:36| Comment(1) | 漢方

2011年06月12日

東洋医学会総会に行ってきました

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今年は、札幌で東洋医学会総会がありましたぴかぴか(新しい)
北海道にくるのは、忘れるくらいに久しぶりです。
こちらよりも湿度が低くて、気持ちのよい気候でした猫
11日(土)の午前中の演題発表だったので、前日の金曜から札幌入りをしたのですが、香川からだと羽田で乗り換えての千歳なので、
結構疲れました。
演題は「高齢者慢性心不全における真武湯併用療法の有効性」です。
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毎年自分の勉強のために演題発表をするように心がけているのですが、やっぱりまだ緊張します。
顔で平静を装いながら、質問されるとドキドキですふらふら
今年は2人の先生から質問されましたが、無事答えることができてホッとしました。


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また来年も演題発表ができるように、日々の診療に観察心をもってがんばりたいと思います晴れ
posted by Yasuko at 22:41| Comment(0) | 漢方

2011年06月09日

高齢者を救う真武湯

老人ホームで私が一番処方しているのは、真武湯(しんぶとう)」です。
もちろん外来でも処方していますが、平均年齢が80歳を超えるホームでは、(30人ほどの入所者で2人は何と100歳を超えてますひらめき
真武湯が断トツに多いです。

ちょっとした風邪ですぐにぐったりしても、真武湯をいくと元気になるし、冷えの下痢も止まるし、心不全の補助療法としてもかなり効きます。

今回東洋医学会総会で、高齢者の心不全に真武湯が効といった内容を演題発表をする予定です。

高齢者の方は、もともと低栄養状態で、浮腫がみられることも多いです。また、すでに多くの西洋薬を服用していることも多いです。
真武湯は、甘草というむくみの原因となる生薬が入っていないので安心して使える強心利尿効果のある漢方薬です。

漢方に慣れていない先生方のイメージでは、真武湯は死にかけた人が飲む漢方らしいですが、ごく普通に使えるとっても素晴らしい漢方薬です演劇
真武湯のおかげかどうかわかりませんが、ホームでの入院患者は数年前よりとても少なくなり、私も安心して出張できます黒ハート
posted by Yasuko at 20:06| Comment(0) | 漢方

2011年05月07日

骨折、打撲、ねんざに

骨折、打撲、ねんざ、寝ちがにとっても便利な漢方があります。

治打撲一方です。漢方の威力が実感できる漢方ですexclamation

骨折でも、ギブスだけよりも漢方を併用したほうが、腫れが早くひき痛みが軽減します。
打撲やねんざも腫れがひき、治りがはやいです。

老人ホームでは、ベッドからずれ落ちただけでも骨折する方、認知症のためいつの間にか転倒する方、足腰が弱り転倒する方がいます。
そこで治打撲一方を頻用しています。違いは歴然ですひらめき

ショートステイの方は、私が処方できないので、転倒しても湿布だけですが、みじめなくらい腫れあがってしまいます。入所者の方は、治打撲一方を飲むので、ほとんど腫れずにとってもきれいです。

他にスポーツで捻挫したとき、寝違たときにも飲むとすぐに治ります。

とっても便利な漢方薬です。
名前もその名のとおり、打撲を治す薬ですねかわいい
posted by Yasuko at 13:03| Comment(0) | 漢方

2011年04月19日

しゃっくりの漢方

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私の漢方の師匠である東洋病院の清水先生のところに研修に行ってきました。

今日は、しゃっくりの漢方の話でした。私も外来でしゃっくりの方に呉茱萸湯を出していたのですが、先生の外来に20年しゃっくりがとまない方に呉茱萸湯を出すと1日でとまったそうです。すごいですねーぴかぴか(新しい)

しゃっくりに呉茱萸湯という公式だと、症状漢方の処方となり、西洋薬と同じになってしまいます。東洋医学の面白いところは、寒か熱かによって同じ症状でも、処方が変わるところに醍醐味があります。
鑑別処方については、清水先生の奥深い知識に感銘を受けながら、教えていただきました。

真面目に勉強はしながらも、出していただいた徳島の「かりんとうまんじゅう」がとってもおしいかったので、紹介します晴れ
黒糖まんじゅうをかりん糖のように揚げたおまんじゅうです。表面がカリッとしていて、中の餡もあっさりしていて食べやすいです。
おなかも減っていたので、とても幸せな気持ちになりました揺れるハート
「豊年堂のかりんとうまんじゅう」  徳島の蔵元町にあるみたいです。一度時間があるときによってみたいと思います。
posted by Yasuko at 14:50| Comment(0) | 漢方

2011年04月04日

春は気の季節

春は命の芽吹く季節ですねかわいい 桜も咲き始め、冬の暗さから開放感がありますね。

でも、不快な症状は増える季節でもあります。花粉症、蕁麻疹、湿疹、うつ、情緒不安定など東洋医学でいうと全て気の巡りが悪くなることでおこる症状です。表面的な症状は、人によって違いますが根本は、同じです。

漢方外来では、温める漢方から、気を動かす漢方に変わってきています。(漢方は人によって違います)
人の体は四季によって変化していくのが本当に外来で診察していてよくわかります。温度、雨、風、湿気など天候の変化は、体には知らず知らずのうちの大きなストレスになっています雨

この時期に旬の三つ葉や香りの強い野菜は、気の巡りをよくしてくれます。
旬のものをいただくのは、ちゃんと養生になってます。昔からの食養生は理にかなっていますね晴れ
posted by Yasuko at 21:22| Comment(0) | 漢方

2011年03月03日

花粉症の方の生活上の注意

花粉症やアレルギー性鼻炎の方の多くは、冷たい物や体を冷やす食べ物をよく食べたり、飲んだりしていることが多いです位置情報

全てとはいいませんが、アレルギー疾患は、冷蔵庫と24時間営業のコンビニの普及と関係があるとも言われています。
冬でも、氷の入った水が出されるし、いつでも冷たい飲み物を口にすることができる、果物の取りすぎ、生野菜の取りすぎ・・・・体を冷やすものがあふれています。

果物や野菜も夏が旬のものは、基本的に体を冷やします。なす、きゅうり、トマトは年中出回っていますが、夏の野菜なので、冬は控えた方がいいです。冬の野菜である白菜、大根は体を温めます。果物も南方系のものは、体を冷やします。バナナは要注意ですパンチ

旬のもの、地物のものを食べるのが、理にかなってます。昔の人の生活の知恵はすごいですね猫
posted by Yasuko at 08:04| Comment(0) | 漢方