花粉症の季節に「花粉症、アレルギーにヨーグルト」といった趣旨のCMが多く流れていました。
かえってアレルギーが増えるかもと思っていたらそういった方が何人か来られました。
最近お子さんの顔に湿疹ができ、皮膚科で診てもらっても治らないというケース。
話をきいてみると花粉症の予防にとお子さんに毎日ヨーグルトを食べさせていました。
手の湿疹が悪化したというケース。便秘のためにヨーグルトを食べていました。
気持ちが不安定になってきたというケース。タンパク質をとるためと、腸のために毎日食べていました。
これらは遅発型の食物アレルギーの可能性が考えられます。通常のみなさんが考えるアレルギーは、食べてすぐに蕁麻疹などがでる即発型のアレルギーです。遅発型アレルギーは食べてから数時間後、数日後にでるため原因がわかりにくいです。
ただ、日本人は卵、小麦、乳製品にアレルギーを持つ方が多いです。全ての方にアレルギーがあるわけではなく、栄養状態の悪い方にはおこりやすいです。タンパク質不足、貧血などがあると粘膜も弱るため腸管粘膜もペラペラです。そういった腸管粘膜だと大きな分子が素通りするのでいろいろな物にアレルギーを起こしやすなります。
最近腸管粘膜でセロトニンが6割作られているのがわかってきました。セロトニンの減少はうつの原因となります。
腸を直すとうつ病まで改善するなんてすごいですね!
アレルギーを起こさないよう、丈夫な腸管粘膜にするには、
@栄養状態の改善につとめる
A体によいといわれているのもでも毎日たべるのでは なく、ローテーションで食べること
Bラクトフェリンを飲むことです。
そのなかでも、ヨーグルトは多くの方が体によいと毎日食べられているので要注意です。
(ちなみに即時型アレルギーはIgE抗体で保険適応の検査です。遅発型アレルギーはIgG抗体で自費検査となります)
2012年05月14日
ヨーグルトと食物アレルギー
posted by Yasuko at 19:24| Comment(0)
| 栄養
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