2012年04月26日

ターミナル 副腎不全

昨日、老人ホームで93歳のおばあちゃんがお亡くなりなりました。

これまで何人かの方のターミナルをみさせていただきましたが、誰一人として同じことはありませんでした。
おばあちゃんの場合だと、低体温、低血圧、傾眠傾向、簡単な返事はしてくれても目も開けず、食事もとらないといった状態でした。

副腎機能の低下を疑って、ステロイドの点滴をすると、体温も血圧の正常になり、時には発語もでるようになりました。
おばちゃんも楽そうでした。
改めて、ステロイドホルモンの凄さ、副腎という臓器の重要性がよくわかりました。
副腎疲労の方を外来でみていて、副腎の重要性を考えるようにはなっていましたが、このようなダイナミック作用をみることができ、
理解が深まりました。

最終的には2週間ほどでお亡くなりになりましたが、前日にはお風呂も入り、家族とも話ができ、きっとあまり苦しむこともなかったと思います。
昔でいう老衰、天寿を全うした・・・・っていうところでしょうか。皆がうらやむような最期でした。

嚥下機能さえ保つことができていたら、このような命のローソクがふーっと消えるような最期を迎える可能性はアップすると思います。
posted by Yasuko at 00:09| Comment(0) | 健康
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