ビタミンDの作用の続きです。
ビタミンDは不妊症にも使っています。
ビタミンDは受精卵の着床率をあげる作用もあります
ほかにビタミンDは抗アレルギー作用もあります
アレルギー性鼻炎には即効性ですね
アレルギー性鼻炎のひどい方は、ビタミンD濃度が
とっても低いことが多いです
もちろんアトピー、蕁麻疹、気管支喘息、自己免疫疾患(潰瘍性大腸炎、
リウマチ、クローン病、自己免疫性肝炎など)にも
使っています。
ビタミンDは、ビタミンの域を超えて
まるでホルモンのような働きです
ビタミンDは、ほとんど副作用もなく
安心していただけ、恩恵の多い賢いビタミンDです。
ただ有効血中濃度に達していないとその効果が
十分に発揮できません。
クリニックでは、必ずビタミンDを飲んでいる方は血中濃度を測定しています。
なんとなく飲むのではなく、血中濃度で量を調整しています。
気になる方は一度血中濃度を測定されことをおすすめします。
(ビタミンD濃度は自費検査になります)
光過敏症の若い女性に相談を受けてしまって難儀しておりました。話し合っていくうちに実に重大なことに行きつきました。
少しでも日光に当たると腫れてただれたり疲労すると言うので、他に喘息などもあるようなので光生合成されるビタミンDが不足していることを指摘しました。市販のDを飲んでみたところ調子が良くなったとのこと。
彼女はポルフィリン症の疑いも掛けられており、なにかヒントはないかとウィキのポルフィリン症をよく読んでビックリしました。そこにはヘム生合成経路の酵素が働かなくなることで中間体のポルフィリンが滞留蓄積し、それが光毒性から病気を引き起こしているとの説明がありました。でも酵素の異常の原因は書いてありませんでした。
ビックリしたのはこれにそっくりの研究を知っていたからです。山形大学理学部の西田雄三教授の研究です。
マンガン脳症・牛海綿状脳症(BSE)と統合失調症
http://www.kanto.co.jp/times/pdf/CT_208_03.pdf
この研究のように必須アミノ酸のフェニルアラニンやトリプトファンから何段階のも経路を経て生合成されてセロトニンやドーパミンが出来ています。しかし鉄欠乏のため酵素が働かないために不足して様々な病気が発生していると考えられます。このことに関連して発症していると今分かってきているのがむずむず足症候群と鬱病のはずです。
神経伝達物質の生合成経路とヘム生合成経路の違いだけで、本質は鉄不足による酵素の機能喪失が同じ機序だと考えられるのです。
相談を受けた最初光過敏症だと言っていた若い女性はミネラルのことで鉄欠乏とむずむず足症候群の関係を話した途端に私は光過敏症が酷い時にはむずむず足症候群にもなっていたと申したのです。
さっそくご報告まで