2015年12月29日

高齢者はビタミンC欠乏が重度

私が嘱託医をしている特別養護老人ホームは
80歳から90歳の方がほとんどです。
食も細くなってくるうえに、消化吸収力も落ちています。

点滴をしても血管がもろくて点滴の途中で
もれたり、注射の跡が紫色になって残りやすくなります。
血管の壁もコラーゲンからできています。
コラーゲンの材料はタンパク質、ビタミンC、鉄です。
高齢者の場合はビタミンC不足によることが多いです。

ひどい感染症を起こされ、点滴の抗生剤で解熱後に
口腔内出血や皮下出血といった出血傾向になった方
がいました。ビタミンC欠乏による「壊血病」です。

壊血病は大昔、ビタミンCという知識がなく、
長期間新鮮な野菜や果物を取ることができない
船に乗る人におこる謎の出血する病気でした。

その謎の病気がレモンで助かることがわかったことが
きっかけです。現在では通常の食生活ではここまでの
ことが起こらないのでほとんどみることがありません。

老人ホームでおこった壊血病は、
ビタミンC不足がベースにあり
重度の感染症で、食欲もおち、ビタミンCの消耗が
大きかったことによると思われます。
さいわい保険でとおっている範囲の
少量のビタミンC点滴で壊血病は治りましたが、
どこから出血してもおかしくない状態だったので
ほっとしています。

これだけビタミンCが不足しているのなら、
もっと診療で使いたいところですが、
保険診療では、ビタミンCを点滴で使うことは無理な状況です。
壊血病になれば使うことができます。
ビタミンCの不足が考えられても、不足による疾患にならなけば
使えないというのは矛盾することです。

ビタミンは食事をしていたら、満たしているという発想ですが、
臨床的にそのようなことはないとうのは
明らかです、とっても残念な方向に医療は向かってますね。
posted by Yasuko at 08:45| Comment(0) | 栄養

2015年12月25日

溝口徹先生明日テレビ生出演! 

明日26日(土曜日)BS−TBS 土曜NEWSまるわかり
午前11時から11時54分
  「腸内フローラで免疫アップ}

   いつもお世話になっている新宿溝口クリニック院長 溝口徹先生が
   生出演されますひらめき

   私は、外来があるので、録画してみます。

   ご都合がつくかたは、みてみてね。
   最近の話題の腸内フローラです晴れ



posted by Yasuko at 19:19| Comment(0) | 栄養

2015年12月24日

安心で安全な野菜作りのこんちゃん農園 東かがわ市

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私の地元の東かがわ市水主にある「こんちゃん農園」
に訪ねてみました。
のどかな田園風景です。

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こんちゃん農園の近藤さんご夫婦

元料理人の近藤さんが、安心、安全に食べられる野菜つくりに
取り組まれています。
香川県だけでなく、大阪の飲食店にもお野菜を送られているそうです。
地元なのに全然知らなくて、、、、もっと早く知りたかったです。
近藤さんから野菜つくりへの思いや農薬のこと、アメリカとの文化の違い
などいろいろ教えていただきました。
近藤さんのいちおしはアスパラガスだそですが、もう少ししてからだそうです。
カリフラワーは白しかしらなかったのですが、いろいろな色があって
オレンジ、黄、白、紫があり、オレンジが最初にできる
カリフラワーだそうです。

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近藤さんからお野菜をお土産にいただきました。
その場でとれたてのオレンジのカリフラワー、レタス、サニーレタス、
3種の大根!
野菜の色が鮮やかでみずみずしいでするんるん
生でとってもおいしいです。

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大根の切ると真っ赤大根exclamation×2
甘くで水分たっぷり。

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おうちで絶品のシーザーサラダになりましたわーい(嬉しい顔)

野菜が美味しいと、野菜もたくさん食べられますねひらめき

こんちゃん農園
〒769-2606 香川県東かがわ市水主4936
  TEL・FAX 0879-24-3616
  
   店舗だけでなく、値段をきめてその時の野菜を箱いっぱいに
   つめて、宅配もしてくれるそうです。
   近藤さんいわく「田舎もり」だそうです。

posted by Yasuko at 00:18| Comment(0) | 栄養

2015年12月21日

栄養療法の仲間の先生、松山市の紀伊麻酔科クリニック

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愛媛県松山市のきい麻酔科クリニック


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あったかいお人柄の紀伊典克先生

身内が松山市にいるので、何か困ったことが
あると麻酔科ですが、オーソモレキュラー栄養療法も
取り入れられているので、内科的なことも栄養療法的な
ことも理解してもらえるのでとっても心強いです。

風邪や帯状疱疹などの感染症に高濃度ビタミンC点滴は
とっても有効です。抗生剤や抗ウイルス薬をだらだら飲むくらいなら
1回の高濃度ビタミンC点滴のほうがはやく元気になり
余計は投薬を減らすことができます。

近くの方は紀伊麻酔科クリニックへご相談してみてね。
とっても癒される先生です。
posted by Yasuko at 10:22| Comment(0) | 栄養

2015年12月17日

ガンとのつきあい

ガンといえば「戦う」というイメージがありますね。
だから抗癌剤を最後までがんばって受け続けるのだと
思います。

ガンという病気がどういうものかと概念を
お話すると
「ガンは慢性炎症疾患で管理していく病気」
です。
慢性炎症とは、なにもしていなくくても
タンパク質が消耗されるという病態で
通常よりタンパク質が必要な状態です。
極端にいうと、リウマチやアトピー、糖尿病も
慢性炎症疾患です。
ガンもほかの慢性炎症疾患のように管理していく病気です。

ガン自体には何もしなくてもいいときと、増悪するときの
サイクルがあります。急性増悪を早くにとらえて
急性増悪の火事をはやく消すといった治療が
大切です。
だからこそ、抗ガン剤が必要なときなのか
不要なときなのかをよく考えることが大切になってきます。
抗ガン剤や放射線治療を予定どおりこなすこと以上に
時期に見極めるうえで、どの疾患よりも
管理が重要です。
posted by Yasuko at 00:29| Comment(0) | 栄養

2015年12月12日

ガン治療のバランス

ガンになると恐怖心で抗癌剤を継続する方がほとんどです。
抗癌剤をやめると、ガンが大きくなるのではと
体がボロボロになっても続けてしまっています。

最近、顔面にできた難病のガンの方が
くも膜下出血で亡くなったとの連絡がありました。
某有名病院での抗癌剤治療で全身状態が悪化したため
見放され、私のクリニックに来られました。
栄養の補充により全身状態がよくなり
再び治療してくれる病院を捜し、新たな抗癌剤をはじめました。
いつの間にか、栄養状態よりも治療優先となり
たまにわたしのところに来るといった感じになりました。
そのときの血液検査でかなり栄養状態が悪かったので
「あんまりがんばる治療はよくないよ」
とお話しをしていたのですが
残念な結果となりました。
似たようなストーリーは多いので
私自身は力が抜けてしまそうです。

多くの方はガンではなく、抗癌剤による栄養失調で
亡くなっているのが現状です。

抗ガン剤を使うタイミングとお休みするタイミングが
あります。
それはその人の栄養状態で決まります。
また画像にガンがあってもガンが落ち着いているときに
抗ガン剤をするとガンが活性化することがあります。
ガンの治療は、無理しすぎない、念のための治療はしないことです。

posted by Yasuko at 22:57| Comment(0) | 栄養

2015年12月10日

定先生の名言「美骨」

先日の糖質制限ランチ談話会の定真理子先生の名言
  「美肌より美骨!」
なるほどーっと腑に落ちましたひらめき
定先生は背筋もぴんと姿勢もよく
いつも10mピンヒールを履かれています。
ハイヒールがはけるだけの筋力があるということ
=骨も丈夫ということですねわーい(嬉しい顔)

若いうちは美肌かもしれませんが。
加齢とともに年齢は姿勢に出てきます。
姿勢がいいと若くみえます。
閉経は早い方で45歳からおこります。
40歳すぎると美肌よりも美骨。
美骨は結局は美肌と共通する栄養素でもあります。
目指せ、美骨女子の時代ですぴかぴか(新しい)

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posted by Yasuko at 23:43| Comment(0) | 栄養

2015年12月06日

ビタミンDの作用C

ビタミンDの作用の続きです。

ビタミンDは不妊症にも使っています。
ビタミンDは受精卵の着床率をあげる作用もありますexclamation

ほかにビタミンDは抗アレルギー作用もありますひらめき
アレルギー性鼻炎には即効性ですね目
アレルギー性鼻炎のひどい方は、ビタミンD濃度が
とっても低いことが多いですもうやだ〜(悲しい顔)

もちろんアトピー、蕁麻疹、気管支喘息、自己免疫疾患(潰瘍性大腸炎、
リウマチ、クローン病、自己免疫性肝炎など)にも
使っています。

ビタミンDは、ビタミンの域を超えて
まるでホルモンのような働きですかわいい

ビタミンDは、ほとんど副作用もなく
安心していただけ、恩恵の多い賢いビタミンDです。

ただ有効血中濃度に達していないとその効果が
十分に発揮できません。
クリニックでは、必ずビタミンDを飲んでいる方は血中濃度を測定しています。
なんとなく飲むのではなく、血中濃度で量を調整しています。
気になる方は一度血中濃度を測定されことをおすすめします。
ビタミンD濃度は自費検査になります)


posted by Yasuko at 12:04| Comment(1) | 栄養

2015年12月04日

ビタミンDの作用B

今日はとっても冷たい強風の日でしたね台風
高松空港発着の飛行機も強風のため遅れが出ていました。
急に寒くなって体調をくざないように、体が冷えなように
とくにマフラーなどで首を守ってねかわいいかわいい
ビタミンDをしっかりとっていれば風邪もひきにくいですぴかぴか(新しい)

さて、また少し間が空きましたがビタミンDの続きです。
ビタミンDは血糖調節作用があります。
血糖調節不良が病状に深く関係する低血糖症やうつ病、パニック、
統合失調症などの精神疾患、動脈硬化性疾患には
ビタミンDをよく使います。

またビタミンDは細胞の正常な分化誘導を行うので
ガン疾患、前癌状態の方には必須です。
ビタミンD濃度が低いと必ずガンになるわけではないですが、
ガンの方はほぼビタミンD濃度が低いです。

男女ともに何か1つ飲むなら
ビタミンDは最有力候補ですわーい(嬉しい顔)
posted by Yasuko at 22:06| Comment(0) | 栄養